所属する趣味の会の新役員の話。
私がそこへ入ってまだ浅いけれど、
その会はずっと続いていて、毎年役員を回り番でしている。
役員は毎週仲間に練習の場所や有無などを連絡しなければならない。
みなが注目している重要な仕事だ。
その仕事を来年が私というわけで白羽の矢がたった。
でも、私は私事に忙しく、どうしてもできない。
きっとこうして断ることは前代未聞のことだろう。
常識として一個人の事情をいちいち考慮していたら、
会の存続にもかかわるからだ。
そこで思い切って会をやめる覚悟で断った。
すると、皆で話し合った結果ということで、
ひとりの人が来年を引き受けてくれた。
私は風邪で寝込んでいたため、
クラブ員のすべての人からのメッセージで、
私には「再来年をよろしく」と書いてある。
そこで、また辞める覚悟で、
再来年のことも確約できないと返答した。
簡単に引き受けると、仲間の皆さんに迷惑をかけるからだ。
すると、今度は一斉ではなく個人メールが届いた。
再来年は何事もなければ自分が受け持つので、
私にやめないで続けて欲しいと言うのだ。
一緒に楽しみましょうと。
何て思いやりのある人だろう。
私のわがままなのに、とても有難かった。
来年もやれるだけやろう。
役員はできないけれど、何か皆より多くを負担して頑張ってみよう。
そんな前向きな気分になっている。