前にドイツのドレスデンに行った時、
骨董屋で一枚の印刷された絵を買った。
絵にはくつろぐ女の子の家族が幸せそうに描かれていて、
ちょっと見た目では昔懐かしいただの絵のように思えた。
ところが、それはクリスマスまでのカレンダーで、
絵の中のあちこちにミシン目が付いていた。
その日の日付を見つけ、
毎日1日づつ破いて開くようになっている。
開くと動物たちの絵や楽器の絵などが現れ、
何が出て来るのか毎日楽しみになるという仕組みだ。
値段は千円程度だったと覚えている。
その後、そういったクリスマスカレンダーをもう一つ、
日本のドイツ店のクリスマスショップで見つけ買ったけれど、
それはもう少し立体的な物で値段も高かった。
ネットで調べてみたら驚くことに、
玩具やお菓子などが出てくるカレンダーもあった。
どうやらキリスト教の国には、
12月独自のクリスマスカレンダーが色々あるらしい。
さて、わが家もいよいよクリスマスの用意をしなければならないけれど、
そのカレンダーのおかげでツリーはいらなくなった。
実は毎年、ドレスデンのそれを壁に貼るからである。
去年の正月飾りを飾るようだけれど、充分にクリスマスの感じがして、
しかも、とても可愛い絵だから捨てられないから。
信者ではないし、それで良いかなと思う。