今日は人生初めての日だったなんて

好奇心がある限り心を文字で表すことは大切です。日記を書きます。

機関車トーマスに会い行く

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東海道線金谷駅で「機関車トーマス」で有名な大井川鉄道に乗ろうとしたけれど、

何も調べずに来たせいか、次の電車が2時間待ちということだった。

 

そこで、金谷駅から大井川鉄道新金谷駅まで歩いてみた。

乗車体験は帰りにしよう。

 

いつも車に乗っているからたまの電車は楽しい。

知らない町の景色を車窓から眺めていると、

それがたいした遠くではなくても、心は旅気分でいっぱいになる。

とりわけ初めて乗る鉄道となると尚更だし、

こうして降り立って町歩きをすると得した気分にもなる。

 

金谷駅の前の道を右に下って行くと、

島田から続く旧東海道があった。

この辺りは橋のない大井川の川渡りを生業として栄えたらしい。

 

江戸の昔は賑わっていたのだろうに、

ところどころに本陣跡などがあるけれど、

通りには歩く人の姿が全くみられない。

 

道路沿いに商店らしき建物が並んでいるのに、

ほとんどの店が休みなのか閉店しているのか分からなかった。

ここの町も他の地方都市と同様に、

シャッター通りになったのかも知れない。

それともみんな車で出かけているのだろうか。

 

そんなことを考えながら、

キョロキョロと辺りを見物していると、

半時間ほどで大井川鉄道新金谷駅に着いた。

金谷から一つ目の駅で、昭和の香りに満ちた駅舎は、

去年登録文化財に指定されている。

 

この駅には子供たちに大人気のトーマス号が発着する。

それを目当てに多くの見物客や乗客が集まる。

この日の蒸気機関車の切符はすべて満席となっていた。

どうやら早くから予約しないと乗れないらしい。

だから、私のように見るだけの客もいる。

 

白煙を吐くトーマス号を待つ2時間、

駅のしゃれたカフェや斜前にある土産物屋で暇をつぶした。

駅のまわりは人気者トーマスのおかげで生き生きしている。

 

駅に隣接する駐車場は車でいっぱいだ。

若い家族連れや鉄道ファンらしきカメラマンが多くいて、

金谷から静かな通りを歩いてきた私には別世界だった。

 

車で来ていたらこの感覚は分からなかったと思うと、

電車で来て良かったとつくづく思った。