掃き出し窓のすぐ近くにアシナガバチが巣を作っている。
巣に気づいてから二か月ほど経って、
巣は大きくなり、部屋も数えられないくらいたくさんある。
すぐそばを通っても威嚇もしないため共存を続いている。
何しろいつも生活している窓のそばにあるので、
何気なく様子を見ては観察している。
蜂たちは私に見られているのも知らず、
いつ見ても忙しそうに働いている。
ぼうっとしている蜂はいない。
これらの蜂はきっと、
菜園に集まる様々な害虫を食べてくれているのだと思う。
おかげで連作のゴーヤも緑のカーテンに成長し、
今年も多少のエコ暮らしを支えてくれている。
自然の仕組みには驚かせられるばかりだ。
だから、巣のある側の窓は開け閉めせず片方だけ動かす。
窓の開閉の刺激が伝わるとハチたちは一瞬身震いする。
そして、すぐに何事もなかったように仕事を続ける。
その姿が最近は健気に映る。
いつここから広い世界に旅立つのだろう。
地球は人間だけが快適に生きるとしたら、
とんでもないことになる。
こうした小さな存在も生きられる環境こそが、
理想的な地球環境といえるのではないか。