涼しくなった?夕方に庭に出て草むしりをしていたら、
前の奥さんが仕事から帰ってきた。
大きなトマトが食べきれないようになっていたので、
上げたくて声をかけた。
「トマト、いる?」と声をかけると満面の笑みを返して、
こっちへ向かって来た。
何年も顔を合わせているのに、初めて彼女は庭に入った。
よく考えたら私も彼女の家の敷地内には入ったことがない。
この新興住宅団地は塀はないけれど、そういう場所なのである。
彼女は私の菜園にひどく感心してしていた。
私も米袋の再利用で栽培したトマトが、
毎日こんなになるとは思っていなかったと説明した。
真っ赤に熟れたトマトを6個ほど採っている間、
彼女は我が家の芝を侵食しているクローバーをむしってくれていた。
半袖の腕に蚊がぶんぶん襲っていた。
私が雑草取りに難儀しているから少しでもと手が動いたらしい。
彼女のファミリーはみんな気持ちの良い人ばかりだ。
やはり、母親が良い人だからと再確認した。