昨日は用が済んだ後、ひとりで公園を一周してきた。
よそ行きの服を運動着に着かえ、車の上り框?に腰かけて、
朝と同じおかずの入った自作のお弁当を食べ、
首にさっそうと手ぬぐいを巻いて出発した。
水辺にはもう枯れかけた色とりどりの菖蒲の群生地があり、
そこには見物客がちらほらカメラを構えていた。
もう写真にするには遅すぎる。
水辺では大型の蛙が飛び込んでいるのか、
「ドポーン!」と物凄い水音が突然したりする。
その音は芭蕉の「古池やかわず飛び込む…」などの情緒ではなく、
人かネッシーでも飛び込んでいると思うほど大音響だった。
予告がないおかげで心臓が止まる気がする。
蛙らしい大きな鳴き声?もあちこちから響くので、
蛙なのだろう。
梅雨なのに太陽が出ていて、昼時の散歩道を歩く人は稀だった。
たまたまお昼だったせいか、確かに暑すぎて、
持ってきたペットボトルの飲み物がすぐに空になってしまった。
何度か戻ろうかなあと思ったけれど、
手ぬぐいを帽子から垂らし、
ここに来たときはやるようにぐるっと回ろうと思いなおす。
ぐるっと回ると何と6キロ近くもある。
たまに出会う散歩人は挨拶などせず、イヤホンをしている。
若者は始終耳を塞いでいる気がする
。
これが山だったらなぜか日本中の人が挨拶をするのに、
平地では挨拶をしないのだ。
半分ほど進むと行く手に道の幅はあろうほどの大きな蛇がいて、
「きゃぁ!」と叫んでしまった。
とても大きな見たこともないように太った蛇だった。
きっと蛙を毎日食べているに違いない。
私が叫ぶと蛇はクネクネと地を這い草むらに急いだ。
水辺の散歩道には蛙や亀、鳥もいれば蛇もいる。
この中で壮絶な人生?ドラマが刻々と繰り広げられているのだなあと思うと、
私のように健康のために散歩するだけの人間さまは、
実に呑気な存在なのかもしれない。