久しぶりに友達と公園を歩いた。
そこは大きな運動公園で、ウォーキングコースは一周1.5キロほど。
おしゃべりをしながら歩くため、2周するのに小一時間かかってしまう。
人の歩行速度は時速4キロというから大分遅い。
コースの脇にはマンサクや桜、ヤマモモなどの木が植えられていて、
折々に咲く花見がてらに散策するせいか尚更足が遅くなる。
私たちが一周している間に2周目の人が追い越していく。
走っている人なら3周目くらいだ。
友人も私も足は遅いのに気がせっかちなのか、
世間話をしていても主語と述語がメチャクチャで、
話の詳細が何だか分からない。
それでも不思議なことに、言いたいことを言っている気はする。
理解できなくても話しているだけで良いのだ。
私たちは趣味の手習い集まりの仲間で、
練習が終わると公園の駐車場に寄り道をする。
どちらかに用事があった場合は、
ひとりででも必ずウォーキングして帰る。
その時はおしゃべりがないからテキパキと歩くが何となく物足りない。
二人の時は理解不能なお互いの近況報告が主だけれど、
時には気に入らない仲間の悪口などをタラタラと喋ってヘラヘラと笑う。
そんな時はなぜか会話が妙に成立する。
他人の悪口は良くないけれど、
多少のストレス解消になっているのかもしれないと思うと、
まあ、たまには良いかと思っている。