図書館に行ったらかたづけを手伝っている。
かっこよくいえばボランティアだけれど、
本を整理していると、
知らない世界が呼びかけてくるから、
むしろ自分の方が恩恵を被っている。
人間というものは傾向が決まっていて、
自分の好きなジャンルには目がない。
でも、そればかり探求していると人生が偏頗な感じになる。
図書館で本の整理の手伝いをしてからつくづくそう思うようになった。
本を整理することによって様々な世界があることを知り、
自分だけが正道とは言えなくなる。
確かに自分は世界の中心だけれど、
スポーツ一つとってみても数えきれないほど好みが分かれる。
ましてや思想や歴史本となるともっと多岐に渡る。
とはいえ、立ち止まるのは自分の嗜好の場所。
必ず立ち止まる場所がある。
図書館は自分の行き場が明確になる場所のようだ。