全豪テニスの試合中継を見ていたら、
コート周りの広告が映像化されている。
アナログからデジタルになっていて、
休みの間は画面に飛行機が走ったりするけれど、何となく素っ気ない。
映像はあくまでも映像で、心をつかむ感じが薄い。
スポーツ中継もスポーツニュースも滅多に見ないので、
試合環境がこんなに変わったのかと驚いた。
そこいら中に電波が飛び交う現代だから当然なことなのだけれど。
とはいえ、映像に映っている広告主のメーカーや会社名が馴染のないものばかりで、
時代の変化も感じてしまう。
勝ち抜いている選手は日本人だというのに、日本のメーカーの名前がない。
選手のシャツにある小さなロゴだけが日本のメーカーのもので、少し淋しく感じる。
思えば昔はコートの宣伝のほとんどが日本のものだった。
常に目に入るので、アジアの小国がまるで世界を制覇したような勢いを感じた。
今はその代わりのように、日本選手が世界を相手に目立った活躍をしている。
おかげで最後まで食い入るように見てしまった。
電子広告と言え、日本選手と言え、隔世の感を強くした試合中継だった。