ウォーキングが好きで一日何時間でも歩ける私、
昨日はスカイツリーから浅草までのわずか2キロほどを4時間も歩いた。
やはり、天下の大江戸だ、隠れた名所が目白押しだった。
華やかなクリスマス飾りの施されたスカイツリーは適当にこなして、
正面水路脇の舗道に降り立つ。
御影石らしい大きな石で作られた三体の彫刻作品?が塔のエントランスにあったが、
回り込んで見ても作者の名前はなかった。
ただの庭石にしては立派すぎる。
ここから入る観光客は少なくて、
ほとんどの人は駅の方のエスカレーターの道に行くようだ。
この日も聞こえてくる外国語は中国語がほとんどだった。
歩道の脇に『日本初生コンクリート工場跡地』と書かれた石碑があった。
石に刻んで記念にするようなことかとは思ったけれど、
何にしても関係者にとっては聖地なのかもしれない。
セメントならローマのパンテオンにもあり、紀元前からのものだ。
コンクリートとどう違うのかなどと首をひねった。
しばらく歩くと東武橋という小さな橋があって、
水路には都会のビルのあちこちから大量の水が吐き出されていた。
もちろんスカイツリーからもどんどん放出されている。
この下水のような水の排出風景も大都会東京の隠れた名物に違いない。
ここを船で通るとしたらしぶきがかかりそうできついなあ。
橋を渡ってすぐに公園があって、船の形を前面にあしらった面白い建物があった。
片隅に置かれた日時計のようなまん丸い鏡のモニュメントが
青空に映えるスカイツリーを映し出していてなかなか面白い。
これも特筆すべきモニュメントで自撮りにはぴったりで、
時折観光客の奇声が聞こえる。
船の形の建物には、螺旋階段がまるで訪れた人を導くように続いていたので、
写真を撮るためおそるおそる上がって行ったら、
何とローラー滑り台に辿り着くようになっていた。
滑り台は裏側の遊具のある児童公園へと続いている。
事前知識がないから意外性があって面白いのはこんな時だ。
誰の遊び心か、感心した。
せっかく上ったのだから滑り台を滑ろう。
滑り出すとガラガラと大きな音が公園に響いた。
すぐ下のベンチには一組のアベックがいたが、
都会では何をしても無関心なのか、音の方を一瞥もしなかった。
さて、雷門まで次は何が見つかるだろうか。
ひとりぼっちのクリスマスだけど、土産話は尽きないみたいだ。