国道の角に開店したばかりのラーメン屋がある。
赤信号の時に必ず客の入りを確かめてしまう私。
残念ながら今度の店にもお客が来ない。
その場所は知る限り10年で5軒の店に変わった。
ラーメン屋、お好み焼き屋、ラーメン屋、ラーメン屋の順だったと思う。
二年ごとに店名が変わり、外装も内装も変わって、看板も立て替えられている。
そんな場所で開店するのは、なぜなのか首をかしげていた。
まさか同じ店主ではあるまい。
何しろその店は国道の角だから入りづらい。
通りすがりの車客は特に入りにくい。
地元の人が利用するとしても、斜め前には豚カツ屋もあり、
コンビニも二つ三つあるからそうもいかないと思う。
だのに、次々と店が出来るのは、
きっとお店を持つのが夢だった人が、やっと見つけた手ごろな店舗だったのだろう。
お客の車が止まっていることがあまりなかったから、
他人ごととはいえ、通るたびに気になって仕方なかった。
ところが、今日のお昼は車が5台も止まっていた。
目を疑ったけれど、何だか嬉しくなった。
知り合いでもないのに応援したくなった。
せっかく改装し開店したお店、頑張って欲しいではないか。
ラーメンはあまり好きではないけれど、
ぜひとも今度食べに行ってみようと思っている。