クローゼットの中に取っておいた古い携帯電話。
何となく捨てきれず一つ一つ入れておいたものだ。
広げてみると何だか感慨深い気分になった。
その全てに過ぎた日々があった。
写真がたくさん記録されている。
その頃の声も入っている。
でも、ケーブルも変わったし、
動かせるのは一つしかない。
携帯電話は出初めの頃はカメラ機能などなく、
通信機器としてはシンプルなもので、吹けば飛ぶように軽かった。
それが、いつの間にかあれもこれもという感じで機能が増え、
今は情報の全てを手中に収めるスマートフォンとなっている。
古い携帯電話も一つ一つが当時は先端を行っていたと思う。
新製品を知らなければ充分に満足だった。
でも、パソコンのOSのように
電子機器のバージョンアップはとどまることがない。
人間の欲求にここで良いというものはないようだ。
さて、これらの携帯もただの思い出の機器となっただけで、仕事は終えている。
そろそろレアメタルの再利用に貢献させようか。